老朽化物件は賃料の調整だけでは、テナントが決まらないという現状を実感しています。リノベーションをして新たな価値を生みだすという手もありますが、それではコストがかかり過ぎてしまいますね。
既存の倉庫・物流センターの寿命を延ばすには、改修工事が欠かせません。建物にとっては、それが価値として認められる最も最短の方法なのです。
適切な修繕を行えば、鉄筋コンクリート構造ならば100年以上利用することができます。ところが、通常の長期修繕計画はせいぜい30年です。真の収益化は「それからだ」と言えます。
建物の劣化状態や新築工事の施工精度・品質をチェックし、その建物を長持ちさせるために必要な箇所等のアドバイスを行うものです。構造に関することも設備・内装に関することも含まれますが、耐震性の計算等は行いません。
耐震診断とは耐震性を数値で表記するもの。設備や内装、耐震に無関係な劣化状態には触れないため、これだけでテナント候補が物件を斟酌するかどうかを判断する決め手にはなりません。
2017.06.23