貸主は所有する倉庫・物流センターにおける、構造の安全性や劣化の状況を把握するために行う検査・調査を行うことをお薦めします。インスペクションは、目視等を中心とした現況把握のための検査、耐震診断等の破壊調査を含めた詳細な調査、性能向上等のための調査など、目的に応じた内容で実施されます。
インスペクションは、検査対象部位について、目視、計測を中心とした非破壊による検査を基本にして、通常使用する上で支障のある劣化等の劣化事象の有無を把握する方法で行ないます。
業務の受託時に契約内容等を検査の依頼人に説明します。調査は、構造耐力上の安全性、雨漏り・水漏れ、設備配管の劣化など、検査結果を書面にて依頼人に提出します。
インスペクション業務を請負う者は、公正な業務実施のために、客観性・中立性の確保、守秘義務などを遵守し、物件の所有者に関する情報や調査結果情報を他に漏らしてはならないとされています。
検査を行なう者は、住宅の建築や劣化・不具合等に関する知識、検査の実施方法や判定に関する知識と経験が求められ、住宅の建築に関する一定の資格を有していることや実務経験を有していることが一つの目安になる。
2017.06.23